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【台湾からの手紙〜10月〜】台湾のクリエイティブはここに集まる。「文創」とは?

みなさん、こんにちは。台湾在住のseicaです。台湾の生活や文化をお伝えする連載をしています。月に1回、台湾から届くお手紙のように読んでくださいね。

日本は短かった夏が過ぎ、肌寒くなってきた頃でしょうか。台湾でも暑さがやわらぎ、近頃ほんのり秋の風を感じるような日々が続いています。さて、今回はそんな「文化の秋」に楽しみたい「文創(ウェンチュアン)」についてご紹介します。

「文創」とは?

この「文創」という言葉。これは「文化創意(ウェンフアーチュアンイー)」の略で、文字通り「文化を創造する、古き良きものに新しい意味を込めて創造する」というような意味で使われます。一般的には、昔からある文化を現代の生活に取り入れたり、新たな意味を持たせることを指します。この「文創」のプラットフォームになっているのが、台北にある「松山文創園區」と「華山1914文化創意產業園區」です。

歴史や文化、アートをもっと身近にするクリエイティブ

「松山文創園區」と「華山1914文化創意產業園區」は、日本統治時代にタバコ工場や酒造場として稼働していた建物がリノベーションされている施設です。建物自体も歴史を感じつつもモダンな雰囲気があり、現代に新しい役割を持って受け継がれています。そこで開催されるイベントや併設されたショップが、アートやクリエイティブをテーマにしたもの。アーティストのライブや、写真展なども開催されているので訪れるたびに新しい発見があります。ある週末に開催されていた写真展に足を運ぶと、写真を観ながら感想を言い合っている姿が。コミュニケーションをとることが好きな台湾の方々らしい楽しみ方だと思いました。

上記の写真にある「WEARING MASK IS FASHION」なんて、この時代をいち早く風刺した展示。マスクはもうすでにファッションの一部であることを表現するため、台湾中のマスクを着けた人々の写真や、デザイナーが作り上げたファッションとしてのマスクの “着こなし方” を提案した興味深いものでした。

私が一番興味深いと感じた展示が「神様展」。歴史博物館と台湾人アーティストがコラボレーションした作品が展示されていたのですが、さすが「好きな神様」をもつ台湾人。老若男女問わず多くのお客さんで賑わっていました。

3つ重ねると神様の絵が完成するグラスやサングラスをかけた神様が描かれたスケートボードなど…。古くから親しまれる神様を現代風にアレンジし取り入れる、まさにこれこそが「文創」という展示になっていました。

生活に馴染む「文創」

建物内を自由に探索したり、写真展に入ってみたり、カフェでゆっくり読書したり…。歴史や文化の感じられる空間で、自由に楽しむ台湾の方々に混じって過ごすのが最近お気に入りの休日の過ごし方です。アートやクリエイティブ作品だからと言って気負わず、生活の一部として取り入れやすい形で魅せる「文創」。美術館や博物館とはまた違った、生活に根付いた楽しみ方ができるこの施設で、新しい台湾を発見して欲しいと思います。

ではみなさん、今月も素敵な日々を過ごしてくださいね。掰掰(バイバイ)!

松山文創園區

台北市信義區光復南路133號

華山1914文化創意產業園區

台北市中正區八德路一段1號