SUSTAINABLE

【オーストラリアのチャイルドケア】サステイナブルな取組み(ガーデニング編)

こんにちは、シドニー在住のmikuです。今年もあっという間に残り数ヶ月になりましたね。今年は、コロナウイルスの影響はもちろんですが、世界各地で異常気象や環境問題が起こった怒涛の年と言えるのではないでしょうか?そのような深刻な状況に直面するごとに考えさせられるのは、やはり「私たちが地球のために、より持続的な世界・未来のためにできること」ではないかと思います。

実は、今私が住んでいるオーストラリアでは、大人だけではなく、子どものうちからサステイナブルがより身近になるように、チャイルドケアの環境やプログラムなどが工夫されているんです!本記事では、その中でも外環境での実践例をご紹介していきたいと思います。

オーストラリアのチャイルドケアで実践されている‘サステイナブルな教育’とは?

‘Sustainability (サステイナビリティ)’とは、直訳すれば「持続可能性」。オーストラリアでは、国の教育スタンダードの中の1つとして「サステイナブルな教育の実践」が明記されており、チャイルドケアに限らず、教育界全体で広く浸透しています。チャイルドケアでは、持続可能な世界を実現していくために、環境や自然システムがどのように機能するかを学び、子どもたち一人一人が環境に優しく、また責任をもつことができることが目指されています。

では実際にはどんなことがチャイルドケアセンターで実践されているのでしょうか?さまざまな実践例がある中で、今回は外エリアにあるガーデニング関連のサステイナブル且つエコサイクルについて注目し、お伝えしていきたいと思います。

1.コンポストビンの活用

日本でも昔から使われている「コンポストビン」。実は、オーストラリアのチャイルドケアセンターでは、外遊びのエリアの1コーナーにコンポストビンが設置されているんです。日々のランチなど食事後に出る生ゴミを「ゴミ」として捨てず、子どもたちが積極的に関わってコンポストビンに入れて堆肥にし、ガーデニングに活用していきます。

コンポストビン自体に色が塗られているため、なかなかどのような仕組みになっているのかを子どもたちに伝えるのが難しい時も…そんな際は、上の写真のようにペットボトルを再利用することで、よりクリアで観察しやすくなると共に、室内にも持ち運びが可能になるため、大活躍します!

2.‘Worm Farm’の設置

またコンポストビンに伴せて、写真のような「ワームファーム(worm farm)」というものも併せて設置されています。毛嫌いされがちな「ミミズ」ですが、実はミミズは生ゴミをよりよい堆肥に変身させたり、worm teaという植物の成長を促進させる特別な液体を生み出すなど、オーガニックエコシステムにとても大きな役割を果たしています。そこで、チャイルドケアセンターでは、コンポストビンと共にこのワームファームを設置し、子どもたち自身がミミズたちを身近に育て、実際にどのような役割を果たしているのかを観察しながら、エコシステムについて考え、教えるきっかけを作っています。

ワームファームは上の写真にあるように、上・中・下のそれぞれのトレーに分かれている仕組みになっています。

・上部のトレーには、破いた新聞紙を下にペットとして敷き、生ゴミやミミズを入れておきます。

・真ん中のトレーには、ほぼコンポストされた古い生ゴミを入れておきます。ミミズたちがこのトレーから食べ物を食べきったら、上のトレーに行ける仕組みになっています。

・下部のトレーには、完全にコンポストされたものが残るため、ガーデニングの堆肥として使います。このトレーの堆肥を使って空にしたら、上部へと設置し直すことでサイクルが続くという仕組みになっています。

※上の写真のピンクの注釈ですが、脚部分のトレーには液体が溜まるようになっています。この液体が植物にとってとても栄養価のあるため、水やりの際に一緒にあげることで成長を促進する効果があるそうです!

コンポストについての絵本などもディスプレイし、子どもたちの興味・関心を引き立てるような工夫がなされています。

3.雨水をガーデニングに再利用

乾燥した気候が特徴なオーストラリアでは、水不足が深刻な社会問題になりつつあります。そこで、チャイルドケアセンターでは、ガーデニングスペースの水やりなどは、雨水や飲み水として使わなかった水を捨てずに再利用している場合が多く見受けられます。センターによっては、上の写真右にあるような雨水タンクを設置しているところもありますが、単純に雨の日はバケツなどを外に置いておいて次の日にガーデニング用の水として使用している所も見かけます。こういった環境から、子どもたちにとって「水を大切に使おう」という気持ちや心構えが日頃から育まれているように感じます。

子どものうちからサステイナビリティ、エコサイクルの大切さを!

豆植物を持っている子供の手が緑の自然の背景をぼかし。

いかがでしたか?今回は、チャイルドケアでのガーデニングに関わる実践例をご紹介しました。日本の保育園・幼稚園での実践とも共通するものがあったのではないでしょうか?

次回は、オーストラリアのチャイルドケアで実践されている、サステイナブルな遊びや環境の実践例をご紹介していきたいと思います。お楽しみに♡

(本記事では一部、https://www.pinterest.com.au/ の写真を使用しています。)