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【Loose Partsを使って】オーストラリアのチャイルドケアでのサステイナブルな遊びの実践

こんにちは、シドニー在住のmikuです。

日本はすっかり秋も深まり、木々も素敵な秋の色に染まって素敵なシーズンを楽しまれている方も多いのではないでしょうか?葉っぱの色が赤や黄色、茶色になったり、どんぐりを探してみたり…。子ども時代を振り返ってみると、四季の中でも特に「秋」が一番自然と触れた遊びをすることが多い季節だったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、オーストラリアのチャイルドケアでは、「遊びを通して学ぶ」ということが重視されています。今回は、前回の記事と関連して「遊び」にフォーカスした、チャイルドケアでのサステイナブルな取組みや実践例などをご紹介していきたいと思います。

「遊び」を通して「学ぶ」!

日本の保育園や幼稚園では、アクティビティの活動として、子どもたちを集めて「みんなで一緒にやりましょう」という一斉スタイルが多いと思います。オーストラリアでは、そのような活動の割合は少なめで、むしろ先生が事前にセッティングした複数のアクティビティの中から自分のやりたいものを選んで遊び、学んでいく割合が多いのが一般的です。先生たちはランダムにではなく、子どもたち一人ひとりを観察し、興味関心を引くものや伸ばしていきたい力に関する分野のもの、前日からの流れも踏まえ、テーマに沿った遊びが継続してできるように工夫されています。(*もちろんアクティビティだけではなく、自由遊びの時間もあります。)

そんなオーストラリアのチャイルドケアセンターの遊びのアクティビティでは、‘Loose Parts (ルースパーツ)’という、とてもサステイナブルなものを使った実践が行われているんです。

‘Loose Parts’とは?

‘Loose Parts (ルースパーツ)’とは、「動かしたり、運んだり、つなげたり、デザインし直したり、並べたり、引き離したり、さまざま方法でつなぎ合わせたりできるもの」のことで、「特定の使い方がなく、子どもたちの想像力次第でどんな風にでも遊べるもの」を意味します。

一見何の変哲もない物、むしろガラクタに近いと思われるものも多いのですが、実は子どもたちの想像力やクリエイティビティをさらに高める効果があると言われています。

‘Loose Parts (ルースパーツ)’は、‘自然素材’または‘合成素材’の大きく2つのグループに分けられます。下の写真にあるように、「身の回りのものを再利用しておもちゃや遊びのツールとして使う」といったコンセプトで実践されています。

自然素材のものは、季節の花や葉っぱ、また砂や石や木の枝など常に使えるものなども含まれます。また合成素材のものについては、セカンドハンドショップ、リサイクルショップや自分たちが使わなくなったものをそれぞれ集めて遊びに取り入れられています。

‘Natural Loose Parts(自然素材)’についての実践例

「自然なものに触れること」をとても重要視しているオーストラリアのチャイルドケアでは、自然素材のものがたくさんあり、上の写真のような子どもたちが手に取ることができる環境が整えられています。無限大に実践できる自然素材ですが、今回は私が実際に目にした3つの活動をご紹介したいと思います。

1.自然素材に文字や数字を書いたものを使って遊び感覚で学ぶ!

写真にあるように、自然素材に文字や数字を書いたものとカードを使って、子どもたち自身が組み合わせたり並び替えたりする遊びを通して文字や数字についてのコンセプトを学んでいきます。 

2.自然素材を絵筆に!

チャイルドケアセンターで働いている際、落ちている小枝や、枯れてしまう一歩手前の季節の花や葉っぱを、先生方が絵筆として子どもたちのペインティングに再利用している光景を見かけ、「なるほど!」と感じました。市販の筆とはちがう新鮮さがあると共に、捨ててしまいがちのものも「最後まで大切に使おう」というメッセージが子どもたちにも自然と伝わっていると感じました。

3.パターン遊びに!

上の写真のように、パターン遊びの1つとして自然素材が使われます。色や算数の概念などに繋げることができます。

‘Synthetic Loose Parts(合成素材)’についての実践例

一見ガラクタに見える物でも、実は遊びとして大活躍する合成素材。自然素材と併せて使われることも多いこの合成素材の実践の中でも、3つの例をご紹介したいと思います。

1.コラージュ遊びに!

合成素材だけではなく、自然素材と組み合わせて幅を広げながら実践されている遊びの1つです。形や色の概念やパターンなども併せて取り入れることが可能です。

2.合成素材ならではの特徴を活かした遊びに!

合成素材の特徴を活かした遊びも実践されています。写真では、ネジやボルトなどの特徴を活かして指先の力を高める遊びとして活用されています。

3.バランス遊びに!

自然素材でもそうですが、合成素材を使ってバランス遊びにも使われています。写真では2つの合成素材を使ってどれだけ高いタワーが作れるか、高さとバランスの概念も踏まえた遊びが実践されています。

身近なものを使ってよりクリエイティブ、そしてサステイナブルに!

いかがでしたか?今回は、チャイルドケアでのサステイナブルな遊びの実践例をご紹介しました。私自身、こちらのチャイルドケアに働き始めた初期にとても驚いたのが、プラスチックのおもちゃの少なさでした。遊び方が一定のやり方しかない市販のプラスチックのおもちゃよりも、子どもたちの想像力やクリエイティビティ次第で何通りにも遊べ、さらにサステイナビリティについても自然と伝えていくことができる‘Loose Parts (ルースパーツ)’はとても魅力的ですよね♡

私たち大人も、物を捨てる前に「何かに使えないかな?」とクリエイティビティを高めてサステイナブルな生活を送っていけるといいですね!
(本記事では一部、https://www.pinterest.com.au/ の写真を使用しています。)